音左右衛門のソラミミ

良き音に、ずっと浸っていたい

ライブ用の機材、レコーディング用の機材、配信用の機材

ここからは、用途別に機材を紹介していきたいと思います。あくまで「ソラミミ」としての情報で、自分で実際に使った機材のレビューとは限りませんのでご了承ください。なお、最新製品の詳しい情報は、私もいつも読んでいる藤本健さんの”DTMステーション”などをおすすめします。

 

仮に自分が何も機材を持っていないとします。

 

「人前でライブがしたい」
「自分の音を記録したい」
「ネットで自分の演奏を配信したい」

 

の3つの選択肢があるとします。もし2つ以上の選択肢を選ぶなら、マイクも含めてできるだけ別々の機材を揃えた方が「無難」です。特に「ライブ用の機材」と「レコーディング用の機材」はけっこうはっきり分かれていて、例えばライブに使ったマイクでレコーディングしたり、レコーディング用に買ったマイクをライブで使うのも可能ですが、それぞれのポテンシャルが生きる場所は異なることを念頭におきます。

 

ただし、これは一般的なイメージで、うまく選んでいけば、少ない種類の機材で上の3つの選択肢をある程度満たしていくことは可能だと思っています。

 

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「ライブ」に必要なもの
ダイナミックマイク ※
・ミキサー (複数のマイクを入力して音質を調整、スピーカーに出力)
・スピーカー (スピーカーによりスタンドも必要)
・モニタースピーカー (会場の大きさによります)
・マイクケーブル・電源ケーブル
・マイクスタンド、各種楽器スタンド
・ICレコーダー&ビデオカメラ (記録する場合)
 
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「レコーディング」に必要なもの 
コンデンサーマイク ※
・マイクプリアンプ (とりあえずなくても可)
オーディオインターフェース (パソコンにつなぐのに必要)
・パソコンまたはiPad
・マルチトラックレコーダー(オーディオインターフェースやパソコンを使わず録音すつ場合)
・編集ソフト
・マイクケーブル・電源ケーブル
・マイクスタンドなど
 
※「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の違いはこちらに詳しく書かれています。ざっくりいうと、ダイナミックマイクは「ライブ向き」、コンデンサーマイクは「レコーディング向き」のマイクです。理由は次回以降の記事でも書いていきます。
 
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「音楽のライブ配信」に必要なもの
超シンプルなシステムで組む場合
スマホ
 
それ以外の場合
・ビデオカメラ
・キャプチャー (カメラ映像をパソコンにリアルタイムで取り込む)
・スイッチャー (カメラが複数台ある場合の切替器)
オーディオインターフェース (音声をパソコンに取り込む)
・パソコン 1~2台 (字幕を入れる場合は2台必要)
エンコーダー(ストリーミングソフトなど)
・照明 (LED推奨)
HDMIケーブルなど各種ケーブル
・マイクなど、「ライブ用」「レコーディング用」の機材を適宜
・ネット環境(wifi、できれば光回線の有線LAN)

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ちょっと気が遠くなりそうです…

 

まずは自分の目的に合う機材をお手頃価格で揃えていって、必要なもの、欲しいものに応じて少しずつアップグレードしていくのが正攻法かもしれません。もちろん、どこかの会場やスタジオで音を聴いたり、実際に使ってみて感動して「どうしても欲しい!」と思ったら、たとえ10万円以上する機材でも買う価値はあります。

 

次の記事ではマイクを買うとしたら「最初の1本」は何がいいか、少しずつみていきたいと思います。 

 

 

サウンドハウス

この記事はアクセストレードとの提携でサウンドハウスのリンク、バナーを掲載しています

 

 

 

 

機材を揃えたい気持ち

「音左右衛門のソラミミ」は、音響機材について詳しくなくて、ネットで調べても専門用語だらけでなかなか入っていけない…という視点を想定して書いています。私自身も20年ミュージシャンをやっていても知らないことだらけ、ちなみにナイロン弦のガットギターを弾いていますが、現状ギターといえばエレキギター、もしくはスチール弦のアコースティックギターと兼用しているミュージシャンの市場で、ガットギター(クラシック・フラメンコ・ボサノバなど)のための情報となると、かなり針の穴を通すように調べないとたどり着けないのが実感です。

 

自分だったらこんな機材を使いたい、実際に買ってレビューできないけど「ソラミミ」としてこれいいんじゃないかな…という希望(妄想込み)での記事であることをご了承ください。

 

さて、ミュージシャンが初めての現場(ライブ会場やスタジオなど)で演奏するとき、多かれ少なかれ自分の楽器以外の「機材」が必要と感じる場面があります。ばっちり揃っていて、楽器の音をよく知っている方が操作してくれて、こちらは楽器だけ持って行って演奏すればいい、という恵まれた環境なら本当に助かりますが、それをすべての演奏の場で、というのはなかなか大変です。

 

PA (Public Address 公衆伝達=音響)をセルフでやる場合は、そこにある機材でなんとかするというのも大事なことですし、例えば「主催者の友人が機材を持ってきてくれた」ときは、なるべくその機材を使用したいところです。ただ20代のころは、例えばバーなどから知人経由で演奏を頼まれて、「マイクはあるよ~」と言われて、よく確認しないまま当日行ってみたらカラオケ用の機材だった…というありがちな経験も。

 

演奏者がどのくらい機材を持つか、これは折り合いがむずかしいところで、どの種類の機材もピンキリです。ただ実際にはプロアマ問わず多くのミュージシャンが自分で持ち込む機材の1つや2つは手元に置いています。

 

ましてや今年のような状況、せめてマイクは自分のを持っていかないと…という気持ちになります。さらに私のようにライブメインでやってきたミュージシャンはライブ用PA機材はある程度揃えてきましたが、レコーディング用の機材として持っているのはほぼエントリークラスで正直言って手薄、配信用の機材に至っては想定外でした。私自身、いま相当の「ビハインド感」を抱えています。

 

そこで、用途別に「ここから買っていけばコスパ良く揃えられるかも」という機材を次回から紹介していきたいと思います。私も復習しながら、自分が次に手に入れるべき機材を見つけられるかもしれない、そんな気持ちで書いていきます。

 

 

 

 

 

はじめに

「音左右衛門のソラミミ」は、ギタリスト歴(ガットギター専門)20年の筆者が新しく始めたブログです(実はもう1つ趣味のブログも始めました)。もともと自分のホームページを学生時代に開設していますし、音楽活動についてのブログ、SNSもそれなりに長く続けてきましたが、なかなか書けなかったことがあります。それは「商品」の紹介です。

 

もちろん、これまで自分が参加したCDや映像作品の宣伝はたくさんしてきましたし、友人や先輩と情報交換したり、ギターの生徒さんに楽器や機材を紹介してきました。でもこうして自分が接してきた音楽環境、良いものと思って使ってきたツールを公開するのは、ちょっとこわいような気もしていました。

 

以前テレビで俳優の杉良太郎さんがおっしゃっていた言葉を借りれば、「上を見ればキリがない、下を見てもキリがない」これはどの世界も同じだと思います。自分が音楽の仕事をしていてこのフレーズが頭をよぎった場面は数知れず。例えばネットで何か知りたい情報を調べようとすると、どのジャンルでもすでに百戦錬磨の猛者たちが埋め尽くしていて(※筆者のイメージです)、「今まで知らなかった自分がちょっとはずかしい」ような気持ちにさえなったものでした。

 

多くの方と同じく、2020年のコロナ禍で私も今後の「歩き方」を考え直す時期に来ています。年間100本を超えるようなライブ活動がまたできるようになるのはきっとかなり先の話…なので、自分を振り返る意味でも記事を残していこうと思いました。

 

繰り返しますが、このブログにのせる記事は筆者のホームページや音楽活動のブログでは書いていない「商品情報」です。「音楽を発信したい」「自分の演奏を形に残したい」と思って制作に取り組もうとしている方もますます増えていくと思います。やりたいことと条件(主に予算)の折り合いをつけるのが大変ですが、記事が環境づくりの一助となってくれたらうれしいです。

 

自分の経験の範囲はまだまだ狭いので知らない音がたくさんある、つまりいろんな機材が欲しい、きっとこんなサウンドが聴こえたら楽しいだろうなと想像してみる。そんな「音左右衛門のソラミミ」、どうかお付き合いください。